2-3-大きくなったアリスと慌てるうさぎ
アリスの物語
アリスはこの世で一番大きな望遠鏡みたいに伸びています。
頭がろうかの天井にぶつかりました。アリスの身長は三メートルになっていたので、すぐに小さな金色の鍵を手にとって、お庭への扉へ急ぎました。しかし片目でお庭を覗くことしかできません。通り抜けるのは絶望的。アリスはまた座って泣き出しました。泣きつづけて涙を何リットルも流したので、周りに大きな池ができてしまいました。深さ10センチくらいで、廊下の半ばまで続いています。
しばらくすると、遠くからピタピタという小さな足音が聞こえました。あわてて涙をふいて、何が来ているのかを見ようとしました。あのうさぎが、立派な服に着替えて戻ってくるところで、片手には白い子ヤギ皮の手ぶくろ、そしてもう片方の手には大きな扇子を持っていました。とても急いで走っていて、こちらに走りながら「ああ、公爵夫人が、公爵夫人が!待たせたりしたら大変だ!」とつぶやいています。
アリスは誰でも良いから助けてほしい気分です。そこでうさぎが近くに来た時に、小さな落ち着いた声で話しかけました。
「あの、お願いです…」
うさぎはビックリして、子ヤギ皮の手ぶくろと扇子を落としてしまいました。そして全速力で暗闇の中へとかけ去っていきました。
同じように見える2枚の画像。でも同じではない部分が5個あります。どこが違うか探してみよう!
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